国葬近づく

安倍元総理の国葬が近づいている。自民党の議員や地方自治体の首長、諸外国の要人などが参列し、27日(火)に実施される予定だ。 国葬の実施にあたっては、あの衝撃的な事件の直後から検討されるようになったと記憶している。随分早いものだと思ったが、正直…

不登校生の増加と学級という組織

全国のほとんどの学校で2学期(あるいは前期後半というのだろうか)が始まったと思う。僕が勤める学校も8月下旬に登校が再開された。 ところで、夏休み明けのこの時期は近年、明るい話題よりも暗い話題が多い。毎年のように、日本のどこかで児童生徒の自死…

予期したより早い栄冠

第104回全国高等学校野球選手権大会において、仙台育英高校が初優勝を果たした。 宮城県初、東北勢初の優勝ということで、例年以上に祝福ムードとなっている。 大阪桐蔭や智弁和歌山などの、ある程度優勝が予想されていた学校が優勝していれば、同じような状…

安倍元総理狙撃事件の衝撃

令和4年7月8日(金)、安倍元総理が奈良市内で演説中に狙撃された。これを書いている時点では「心肺停止」という報道だが、それは概ね「死亡」を意味する。我が国において、大物政治家が狙撃されることは明治~昭和戦前期においてしばしば起きていたが、…

<ネタバレあり>30周年記念ツアー参加記

Mr.Childrenのデビュー30周年記念ツアー「半世紀へのエントランス」の初日に参加した。チケットの入手は困難かと思われたが、意外にあっさり入手でき、そして、周囲の協力もあり、ライブに集中できる環境をつくることができた。 思えば、オープニングが最高…

プーチンのノスタルジック・ウォー?

ロシアによるウクライナ占領はもっと早く済むと思っていた。おそらく、プーチンを含むロシア首脳部もそう考えていたであろう。作戦の全容など知る由もないが、当初の予定どおりに進んでいないのではないのだろうか。今のロシアの動きは焦りを感じているよう…

ウクライナ侵攻に思う

ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。 大国による他国への武力介入は久しく行われていなかっただけに、「まさか本当に事を起こすなんて」と思っている人が多いことだろう。僕もその一人だ。脅し合いだけで終わると思っていた。しかし、いとも簡単に攻撃は…

教員を苦しめる法制度(教員の働き方を考える2)

前回の記事で、教員の「代わりのきかなさ」を書いたが、今回は「人事配置と業務への対応」について記していこうと思う。 ちなみに僕は人事に関する仕事に携わったこともないし、教員人事のルールや制度についてよく知らない。あくまでも、僕個人の経験と感覚…

「教師不足に関する実態調査」から(教員の働き方を考える1)

先日(1月31日)、文科省が「教師不足に関する実態調査」の結果を公表した。これまで、全国的に教員が不足しているとの報道は多々あったが、国による調査は初めてだったため、大きな注目を集めた。1面も含め、特集を組んでいる新聞もあったくらいだ。 結…

印象に残っているライブパフォーマンス

30周年記念ライブツアー発表の話に続き、これまで僕が参加したライブの中で、印象に残った曲をいくつか書いてみようと思う。 ◆くるみ(DOME TOUR 2005 ”I♥YOU”) もともと好きな曲ではあったが、このツアーでのアレンジは最高だった。この曲はいろいろなライ…

30周年記念ツアー発表!

Mr.Childrenのデビュー30周年記念ツアーが発表された。 Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス (mrchildren.jp) 第6波の最中での発表は控えるかと思っていたが、大々的に発表された。30周年を祝うツアーとしては、公演数は少なく感じる…

急激な感染拡大

コロナ感染者が急激に増えている。熊本県をとっても、先週金曜日の31人に対して、一週間後の昨日は390人と過去最高を更新した。これまでの変異株と違って、増え方が尋常じゃない。 しかし、この増え方も予想されたことではないかと思う。南アフリカを始…

予想された辞任表明

菅総理が自民党総裁選に出馬しないこと、つまり総理の座を辞すことを表明した。 前回の記事で僕は「辞任は近いかもしれない」と書いたが、そのとおりになった。 そもそも、菅さんが一国の総理を務めるだけの力量を持っていないことは就任前から明らかだった…

コロナとオリンピック

新型コロナウイルスの感染者が増え続けている。これまで、緊急事態宣言又はまん延防止措置期間は抑制されていたのだが、今は増え続けている。 背景には、感染力が強いとされるインド由来のデルタ株の影響が大いにある。また、開催中のオリンピックの影響もあ…

教員免許更新制廃止報道に思う

教員免許更新制が廃止されるという。 更新制の在り方について議論が始まったときから、何かしらの負担減にはなるだろうとは思ったが、廃止とは思い切ったなというのが正直な感想だ。 だが、数日前から予感はあった。7月5日の会議資料が文科省HPで公開されて…

9月入学論は長期的な視野で

新型コロナウイルス感染の波は徐々に落ち着きを見せ、昨日、全都道府県の緊急事態宣言が解除された。それに伴い、全国の学校も来月からほぼ再開されるのではないだろうか。詳しいデータはないが、本県は来月からの再開を決めている。 さて、そんな中で気にな…

『日の名残り』を読んで

カズオ・イシグロの『日の名残り』を読んだ。この作家の作品を読んだのは2冊目だ。1冊目は『わたしを離さないで』。この作品がとても印象的だったので、ブッカー賞受賞作も読んでみた。 率直な感想を言えば、『わたしを離さないで』同様、おもしろかった。ま…

夏の甲子園の行方は

夏の甲子園は中止の可能性が高いという報道が出ている。国内の感染者が落ち着きを見せつつあり、緊急事態宣言が解除された地域もある中で、高野連にとっては、開催に向けて動いていると思っていただけに意外だった。 しかし、そもそも、前にも書いたように、…

9月入学論の議論はすべきだ

9月入学論が一気に熱を帯びてきた。発端は宮城県知事の発言だろうか。多くの識者がコメントを出し、ネットでも賛否両論が見られる。 休校の期限を繰り返し伸ばす中で、一つのスタート地点を示すのは誰にとってもいいことだと思う。しかし、先日も書いたよう…

ピンチをチャンスに

インターハイと全中の中止が決まった。高校3年生と中学3年生の部活生にとっての集大成となるはずだった大会が中止になったことは、本人にとってはもちろん、指導者、保護者にとっても辛いものだろう。どの時点で、どのように、気持ちの切り替えをするかはと…

2年間の離職のあとに

この2年間、学校現場を離れた理由は、前向きな言葉で言えば、違う環境で新しいチャレンジをしてみたかったからで、後ろ向きな言葉で言えば、学校の仕事に飽きていたからである。飽きたと言っても、採用されてから9年、臨時採用の期間を含めると15年程である…

学校と家庭の役割とは

前回の記事で不登校のことを少し触れたので、今回はそれについて。 不登校にはネガティブなイメージがつきまとっていたが、近年は「学校に行きたくないなら行かなくていい」という風潮になってきた。辛い思いをして学校に行き、最悪の場合、命を絶ってしまう…

卒業式を無意味だと思う子どもたちへ

コロナウイルスの感染拡大を受け、あらゆるイベントや行事が規模縮小や中止になっている。この時期の日本における恒例行事である学校の卒業式もその一つだ。 学校が休校となっている中、卒業式だけは実施している学校は多い。児童生徒にとって、大事な行事で…

英断に感謝

センバツの中止が決まった。高野連にとっては、苦渋の決断であっただろうが、この状況にあっては 中止しか選択肢はなかった。もし、開催することにしていたら、野球離れはさらに進んだだろう。野球好きの人間として、今回の英断に感謝したい。 今回の決定に…

夢が奪われるのも、それもまた人生

4日の高野連の会見以来、様々な意見が出ている。 「他のスポーツの全国大会は中止なのに、なぜ野球だけ開催しようとするのか」 「中止にしたのは主催者の勝手な判断であって、足並みを揃える必要はない」 「野球は、注目度など考えても特別なスポーツだから…

夢の舞台は、感動を呼ぶのは甲子園だけじゃない

かつて、異動直後に野球部の保護者会に呼ばれたときに、「野球部の顧問をするのは久しぶりですのでとても嬉しく思っています」というような挨拶をしたら、「先生は前の学校で何部の顧問だったんですか?」と聞かれ、「バドミントン部です」と答えたら、保護…

変わる人々と変わらない人々

甲子園という舞台を目指してきた高校生と同じように、全国大会の舞台を目指して努力を重ね、その出場権を掴みとった高校生がいる。そこに優劣はないはずであり、野球だけが開催されるということはどう考えてもおかしい。 昭和の時代は、日本国民にとって野球…

愚かな決定

予想通りの結果となった。 決定先送りも予想していた。 やはり、高野連はまともな判断ができない。もう既に野球は特別なスポーツではないのに、未だに特別なスポーツだと思っている。 これから高野連は11日までの間に、ありとあらゆる準備に奔走するだろう。…

野球界の未来のために

「球児たちの夢を奪う訳にはいかない」 「こんなときだからこそ、日本を元気にしたい」 おそらく、このような理由でセンバツ甲子園の開催は決定されるだろう。無観客等の規模の縮小はあり得るが、開催しないという選択肢は高野連には微塵もないだろう。高校…

熊本城マラソン2020参加録 その5(ゴール後編・了)

ゴール後は、誘導に従い、帰路に着くだけだと思っていた。しかし、ここでの運営側の対応が今大会の酷評を生むことになった。 足元はひどくぬかるんでいた。痙攣を起こしそうになっていた僕の足には堪えるくらいのぬかるみだった。極力、泥水を避けて歩きたい…