教員は忙しい?

 前回の更新から1週間以上が経過してしまった。1週間に1回というのを目標に掲げていたが、やはりなかなか難しい。もっと気軽な気持ちで書ければいいものを、なんとなく重く捉えてしまうところがある。
 大河ドラマ「いだてん」は本日、3回目の放送を迎えたが、2回目で視聴率が下がったらしい。今日の放送でも更に下がるか、あるいは現状維持というところだろうか。かく言う僕も2回目を見るのをすっかり忘れていて、再放送で見たほどだ。見る習慣というものがついていないため、よほど意識していないと忘れてしまう。1回目ほどの目まぐるしさはなくなってきたので、視聴率が回復し、もっと話題になってほしいところであるが、果たして・・・

 さて、今日は昨今話題になっている「教員の多忙化」について書こうと思う。僕は現在、学校現場を離れているが、臨時採用の時期も含めこれまでに約14年間、教員として中学校に勤めていた。昨年度くらいから、「教員の多忙化」というものがクローズアップされるようになり、いろいろな人から「学校の先生って大変でしょ?」と言われることも増えたが、僕が採用された頃というのはほとんどそういう声は聞かれず、また、僕自身も例えば土日に部活動に従事することは教員として当たり前だと思っていた。
 しかし、それが当たり前ではないことは今の職場に来て本当にそう思うし、部活動の在り方も今後変わっていくかもしれない(可能性は限りなく低いが)。

 以下に、僕が学校現場にいたときの一日の勤務パターンを書いてみる。
7:30  出勤
8:00  教室へ
8:15  健康観察、朝の会
8:20  朝自習

      (この間に可能なら、提出物のチェックや生活ノートのコメント記入)
8:40頃 職員室へ
8:50  
~12:40 授業(空き時間があれば、事務仕事)
12:40 給食指導
13:20 昼休み(教室や廊下付近で過ごす)
13:50 掃除指導
14:10 
 ~16:00 授業(空き時間があれば、事務仕事)
16:10 帰りの会
16:30 職員室へ
16:50 部活動指導
19:00 部活動終了
 

 以上が基本的な動きである。僕の場合、7:30前後に出勤していたが、早い先生は7時前には出勤している。校門に立って挨拶をする先生、部活動の朝練指導をする先生、授業の準備をする先生―様々であるが、職員室に座っている先生はほとんどいない。ちなみに勤務開始時間は8時15分か20分である。
 授業は、午前中は4コマあるが、僕の場合、1コマ空きがあればいい方でその1コマのうちに生徒が帰るまでにしなければならない仕事を急いで片付ける。時間との闘いだ。
 給食、掃除は「指導」である。のんびりランチというわけにはいかない。中学校の学級経営において、給食指導は大きなウェイトを占める。すばやく準備をさせたら、急いで食べる。片付けもきちんと確認する。
 昼休みは可能な限り、教室付近で過ごす。生徒の様子を見ておくと、意外な生徒の一面がわかることもある。また、委員会などの集まりが昼休みに入ることもある。問題行動が発生した場合、対処するのも昼休みが多い。
 午後の授業が終わって、帰りの会まで終わると、一息つきたくなるが、すぐに部活動に行かなくてはならない。時季によるが(夏は遅く冬は早い)、部活動を終え、生徒を下校させ、職員室に戻ったときにようやく「休憩」という感じがする。ちなみに勤務終了時間は16時45分となっている。

 一方、現在の職場は、勤務開始時間の間際に出勤する人も多く、12時から13時までは休憩、そして、勤務終了時間に退勤する人も多い。土日はもちろん休みである。僕が、この違いをいろいろな人に話すと、「それが普通の職場だよ」と言われる。
 学校が忙しいことは間違いない。僕は今、身をもってそれを感じている。では、どのよようにしてこの現状を変えていけばいいのだろうか。長くなったので、次回以降にしよう。